AI従業員コラム

Column

カルチャーセンターの申込対応をAIで軽くする

2026-09-03 ・ 合同会社9Z 須賀龍平

この記事の要点

カルチャーセンター・総合カルチャースクールでのAI活用とは、講座を開けるかどうかや講師との調整、受講料の確定は事務局に残したまま、体験・見学申込の一次受けと、講座の曜日や料金といった繰り返しの質問への一次案内、休講・振替連絡の集約を仕組みに任せること。多ジャンルの講座を少人数の事務局が横断で束ねるため、問い合わせは講座ごとに文脈が違い、体験申込・振替・退会の連絡がばらばらのタイミングで届く。だから内容の異なる連絡を一つの一覧にそろえ、決まった質問に一次案内を返すことが効きやすい。開講や受講料の判断は必ず人が担う。多くの講座を横断で束ねる事務局の一次受けを軽くする考え方を、自分の会社の事務をAIに任せている須賀龍平が解説した。

カルチャーセンターの申込対応を、AIで軽くするとは

講座を開けるかどうかや講師とのスケジュール調整、受講料の確定は事務局に残したまま、体験・見学申込の一次受けと、講座の曜日や料金といった繰り返しの質問への一次案内、休講や振替の連絡を一つの一覧にまとめる下ごしらえだけを仕組みに任せることです。多くの講座からの連絡が別々に届くのを、事務局が後から取りこぼさず追える形に整える裏方だと考えてください。

カルチャーセンターや総合カルチャースクールは、一つのジャンルの教室とは事情が違います。語学、書道、手芸、ヨガ、料理、絵画。分野の違う講座が同じ看板の下に何十と並び、それぞれに曜日も講師も料金も持ち物も違う。運営する事務局は少人数で、受講生からの体験申込、振替の相談、休講の問い合わせ、退会の連絡を、講座をまたいで一手に受け止めます。

なぜ講座を束ねる事務局に、連絡が集中するのか

事務局に負荷が集まる中心は、講座ごとに文脈の違う連絡が別々のタイミングで届き、それを少人数で横断して受け止めていることです。

一つの教室であれば、来る問い合わせは「その教室のこと」に絞られます。ところが総合スクールの事務局には、月曜の朝に語学の体験申込、昼に手芸の振替相談、夕方に料理講座の持ち物の質問、というふうに、まるで別の店への問い合わせが同じ窓口へ次々に入ってきます。講師の多くは講座の時間だけ来る外部の先生で、平常の連絡は事務局が引き受ける。体験や入会の相談を軸に受ける流れは学習塾・スクールの問い合わせ対応をAIで軽くすると近いものの、扱うジャンルの幅を一つの事務局で捌く点に、総合スクールならではの難しさがあります。

単一の教室や習い事とは、何が違うのか

同じ「習い事の受付」でも、カルチャーセンターは講座ごとに答えの違う質問を横断で受け、しかも振替や休講の連絡が日々の運営に直結する点が違います。

子ども向けの習い事なら、振替や欠席の連絡をどう受けるかが中心になります。その考え方は子どもの習い事教室、予約と振替連絡をAIで軽くするに整理しましたが、総合スクールではそこに、講座ごとに違う体験申込と料金・持ち物の質問が積み重なります。だから講座ごとに聞き取る項目と案内文を分けて用意しておけば、内容の違う連絡でも一次受けは仕組みに預けられます。

AI従業員に任せられる業務の例

講座を開けるかどうかの判断、講師とのスケジュール調整、受講料の確定、振替枠を出すかどうか、そして受講生への実際の連絡は、必ず人の手に残します。仕組みの全体像はAI従業員のサービス紹介にまとめています。

導入の流れ

まずは、いちばん事務局の手を取っている一業務から小さく始めるのが向いています。多くのスクールでは、それは講座をまたいでばらばらに届く体験申込と、料金や曜日の問い合わせの一次受けです。

進め方は、いま使っている電話やメール、スクールのフォームやSNSはそのままに、そこへ届く連絡をAIが文字に起こして一つの一覧へ集めるところから試します。新しい受講管理システムへ乗り換える必要はありません。2〜14日を目安に、どの講座の質問が多いか、どこで振替の連絡が抜けやすいかを見ながら、講座ごとの聞き取りと案内の型を整えていきます。

よくある質問

講座ごとに料金も持ち物も違います。それでも案内を任せられますか。

任せられます。講座ごとに、曜日・時間・受講料・持ち物・教室の場所といった決まっている情報を、あらかじめ案内文として用意しておく形にします。届いた問い合わせがどの講座のことかを聞き取り、その講座の案内で一次返信するので、内容の違う質問でも取り違えにくくなります。

開講できるかどうかを、AIが勝手に判断してしまいませんか。

判断しません。AIが担うのは、体験や受講の申込を聞き取って一覧に並べるところまでです。その講座を開けるか、最少人数に届いているか、講師の都合が合うかといった判断は事務局が行います。受講料の確定や振替枠を出すかどうかも、人が決める形を崩しません。

受講生に新しいアプリを覚えてもらう必要がありますか。

ありません。受講生はこれまで通り、電話でもメールでもフォームでも、慣れた方法で連絡すれば大丈夫です。AIが働くのは事務局の裏側で、講座をまたいで届く連絡を一つの一覧にそろえ、決まった案内を用意しておく部分です。

休講や振替の連絡が講座ごとに散らばって、追いきれません。まとめられますか。

まとめられます。講師からの休講と受講生からの振替希望を同じ一覧に集め、どの講座の・誰の・いつの話かがそろって見えるように整えます。事務局は、その一覧を見て振替枠を出すかどうかを決め、確定の連絡をすればよい形になります。

少人数で事務局を回しています。導入を回す余裕がありません。

少人数で多くの講座を束ねている事務局ほど、講座をまたいだ連絡の受け止めが後回しになり、取りこぼしが痛手になります。その入り口の一次受けだけをAIに預ければ、集まった申込や連絡の一覧に目を通し、下書きを直して送るだけです。どの講座の連絡がいちばんこぼれているかは、15〜30分の無料診断で一緒に確かめられます。

まとめ

カルチャーセンターや総合カルチャースクールで事務局に負荷が集まるのは、分野の違う講座からの連絡が別々のタイミングで届き、それを少人数で横断して受け止めているからです。AI従業員は、講座ごとに違う体験申込を決まった形で聞き取り、曜日や料金の質問に一次案内を返し、休講や振替の連絡を一つの一覧にそろえる下ごしらえに回る役です。開講や受講料の判断は事務局に残したまま、講座をまたいだ連絡の取りこぼしを軽くできます。

僕は足立区で合同会社9Zを一人で経営していて、教室の受付に立って受講生に向き合ってきた立場ではありません。だからこの記事の大変さは、スクールの運営から聞く話として解説しています。ただ、社員を持たずに会社を回していると、内容の違う連絡が同じ窓口へ次々に入り、どれから手をつけるか崩れていく感覚には覚えがあります。人を増やして事業を広げようとしていた頃は、関わる相手が増えるほど確認と段取りの連絡がふくらみ、売上が伸びても利益は先に削られていきました。今は業務委託を一社に絞り、講座をまたいだ連絡の受け止めだけをAIに寄せています。御社の講座のどの連絡が事務局でこぼれているか、15〜30分の無料診断で一緒にほどいてみませんか。

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須賀龍平(合同会社9Z 代表)
この記事を書いた人 須賀 龍平 — 合同会社9Z 代表

1996年生まれ。一人で会社を経営。業務委託で組織を広げた結果、利益とゆとりを失った経験から、「人がやらなくていい仕事はAIに任せる」やり方に切り替え、自社で実践したうえで「AI従業員」を事業化。在宅ナレーター育成スクールほか複数の事業を一人で運営している。

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