AI従業員コラム

Column

人手不足を採用以外で解決する、AIに任せるという選択肢

2026-06-13 ・ 合同会社9Z 須賀龍平

この記事の要点

人手不足は「人を増やす」以外でも解決できます。鍵は、足りないのが本当に人なのか、それとも作業をさばく仕組みなのかを切り分けることです。問い合わせ対応・書類作成・顧客フォローなどの事務作業をAIに渡せば、今いる人が人にしかできない仕事に集中でき、採用ゼロのまま回る量が増えます。実際に人を増やして利益が圧迫された経営者自身の失敗経験を踏まえ、採用・外注と比較しながら、AI従業員で人手不足を解く手順を解説します。

人手不足は採用以外で解決できるのか

人手不足は、採用以外でも解決できます。鍵は「足りないのは人なのか、それとも作業をさばく仕組みなのか」を切り分けることです。

求人を出しても応募が来ない。賃金相場は上がり続け、採用できても定着するか分からない。建設、運送、設備、店舗——現場を持つ業種の経営者の方と話すと、出てくる悩みはたいていここに集まります。そして多くの会社が、「人が足りない」と感じた瞬間に、反射的に求人を出します。

僕はその反射を、一度疑ってみてほしいと思っています。なぜなら僕自身、その反射に従って失敗したからです。

僕は「人を増やす」で一度失敗しました

僕は合同会社9Zという会社を一人で経営しています。以前、事業を大きくしようとして、業務委託の方を増やして組織として拡大した時期がありました。

結果は想像と逆でした。人が増えるほど、指示・連絡・確認に時間が取られ、契約や支払いの書類仕事も比例して増える。売上は伸びても利益は残らず、事業は伸び悩みました。「人を増やせば楽になる」はずが、増やした人を回すための仕事に自分が潰されていったんです。

今は業務委託を1社だけに絞り、人がやるべき仕事以外——営業メールの作成、問い合わせの整理、書類の前準備、コンテンツ作成——を全てAIに任せています。売上は変えずに利益率は改善し、経営的にも精神的にも余裕が戻りました。

この経験から言えるのは、人手不足の正体は多くの場合「人の不足」ではなく「人にしかできない仕事と、そうでない作業が混ざったまま全部を人でさばこうとしていること」だ、ということです。

仕事を2つに分けると、必要な「人数」が変わる

どんな業種でも、仕事は2種類に分けられます。

人手不足の現場で起きているのは、1人の人がこの両方を抱えている状態です。現場で腕を振るうべき職人が夜に見積書を書き、接客すべきスタッフが電話番に追われる。「人が足りない」の中身は、「人にしかできない仕事に使える時間が足りない」であることが非常に多い。

だとすれば、解決策は2つあります。人を増やして総量を増やすか、作業を外に出して「人にしかできない仕事」の割合を増やすか。前者は採用、後者がAIです。

採用・外注・AIを冷静に比べる

どれか一つを選ぶ話ではありません。僕がおすすめしているのは順番です。先に作業をAIへ逃がして事務の総量を減らし、それでも人が必要なら採用する。 事務込みのフルタイム求人が「現場専任の求人」や「週2日のパート」に変われば、採用自体のハードルも下がります。

AIに渡すと効果が大きい業務

人手不足の文脈で特に効果が出やすいのは、この辺りです。

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導入の流れ

1. 無料診断+1業務の無料AI従業員化: 業務を伺い、「人にしかできない仕事」と「AIに渡せる作業」を一緒に仕分けします 2. 1業務から構築(2〜14日目安): 効果が見えやすい業務から、御社専用に設計します 3. 月1回の改善ミーティング: 効果を見ながら担当範囲を広げます

診断の段階で、御社の人手不足のうち「問い合わせ対応・書類作業・フォロー連絡をAIへ渡せるか」が具体的に見えます。

よくある疑問

現場作業そのものが人手不足です。AIで解決しますか?

現場の作業自体はAIにはできません。ただ、現場の人が事務に取られている時間を返すことはできます。職人さんが見積書や報告書から解放されれば、同じ人数でこなせる現場の数は変わります。

採用活動はやめるべきですか?

やめる必要はありません。先に事務をAIへ逃がしておくと、募集する仕事の中身が軽くなり、採用の間口が広がりやすくなります。順番の問題です。

結局、人を減らすための話ですか?

違います。僕が自分の会社でやったのは「人を減らす」ではなく「人にしかできない仕事に人の時間を集める」ことでした。今いる人が辞めない会社にする話だと考えています。

まとめ: 採用の消耗戦から、一歩外に出る

人手不足を採用だけで解こうとすると、募集費と時間を投じ続ける消耗戦になります。先に作業をAIへ逃がし、人にしかできない仕事へ人の時間を集める。人を増やして失敗した僕自身の実感として、この順番のほうが速くて確実でした。

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須賀龍平(合同会社9Z 代表)
この記事を書いた人 須賀 龍平 — 合同会社9Z 代表

1996年生まれ。一人で会社を経営。業務委託で組織を広げた結果、利益とゆとりを失った経験から、「人がやらなくていい仕事はAIに任せる」やり方に切り替え、自社で実践したうえで「AI従業員」を事業化。在宅ナレーター育成スクールほか複数の事業を一人で運営している。

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