AI従業員コラム

Column

パソコン・スマホ修理店の問い合わせをAIで軽くする

2026-07-21 ・ 合同会社9Z 須賀龍平

この記事の要点

パソコン・スマホ修理店の問い合わせ対応でAI従業員に任せられるのは、実際の診断や修理の可否、データに関わる判断を店員に残したまま、来店前の問い合わせの一次受けと聞き取りだけである。修理店には「画面が割れたが今日中に直せるか」「電源が入らない、データは消えないか」「その機種は在庫があるか」といった相談が、店員がまさに別の客の端末を分解している最中に、電話や店頭で重なって入る。手が塞がって取りこぼすと、客は急いでいるぶん次の店に流れやすい。AI従業員は、LINEやフォームから入った相談を受け取り、機種・症状・購入時期・データの要否・希望の受け取り方を聞き取って整理し、営業時間や当日対応の目安のような繰り返しの質問には定型で返し、診断が要る相談は緊急度をつけて店員に渡す。実際に直せるか、データがどうなるか、料金の判断は人が握る。足立区で合同会社9Zを一人で営む須賀龍平が、自社のAI活用経験からこの業種の受付の構造を解説する。

パソコン・スマホ修理店の問い合わせは、AIに任せられるのか

任せられます。ただし実際の診断や修理の可否、データに関わる判断を店員に残したまま、来店前の問い合わせの一次受けと、症状の聞き取りまでに限られます。

AI従業員とは、LINE・メール・フォームから入った「画面が割れた」「電源が入らない」「バッテリーの持ちが悪い」といった相談を受け取り、機種・症状・いつから・データを残したいか・持ち込みか郵送か・希望の受け取り方を聞き取って整理し、営業時間や当日対応の目安のような繰り返しの質問には定型で返し、実際に見ないと分からない相談は緊急度をつけて店員に渡す仕組みを、今使っている連絡先の裏側に組み込むものです。実際に直せるか、データがどうなるか、いくらかかるかは店員が現物を見て判断するので、そこは動かさず、問い合わせの受付と症状の聞き取りだけをAIに渡す形になります。

なぜ修理店は、問い合わせに気づくのが遅れやすいのか

客が「今すぐ直したい」と急いで連絡してくる瞬間と、店員が別の客の端末を分解して手を動かしている瞬間が、そのまま重なるからです。

パソコンやスマホの修理は、壊れて初めて相談される仕事です。しかも壊れた端末は、多くの人にとって連絡手段そのものであり、仕事や生活が止まる道具です。だから「画面が割れた、今日中に直せるか」「電源が入らない、中の写真は消えないか」という相談は、客が困ったその瞬間に、時間帯を選ばず、急いで入ってきます。ところがその時間、店員は先に預かった別の客の端末を開けて、細かい部品を扱っている最中です。手を止めて電話に出れば作業が乱れ、作業を続ければ問い合わせを取りこぼす。しかも相手は急いでいるので、電話がつながらなければ次の修理店へ流れてしまいます。少人数で回している店ほど、修理の手と受付の手が同じになり、「今すぐ知りたい」という一番熱い相談が、一番手を離せない時間に集中する、という構造がここにあります。

自転車店やメガネ店の受付とは、何が違うのか

同じ「作業中に問い合わせが入る店」でも、パソコン・スマホ修理は、データが絡む相談と「今すぐ直したい」という緊急度の高さが、他の店より前面に出る点が違います。

パンク修理などで手が塞がる自転車店の受付は自転車店の修理・問い合わせ対応をAIで軽くするに、接客中の短い問い合わせが多いメガネ店の受付はメガネ店の予約・問い合わせ対応をAIで軽くするにまとめていますが、修理という点では共通します。パソコン・スマホの場合は、そこに「データが消えないか」という不安と、「これがないと生活が止まる」という切迫が重なります。だから聞き取りでも、症状だけでなくデータを残したいかどうか、どのくらい急ぐかを早い段階で押さえておくと、店員が現物を見る前の判断材料がそろいます。実際に直せるかやデータがどうなるかは店員が握ったまま、その手前の受付と聞き取りだけをAIに渡す線引きが要になります。

AI従業員に任せられる業務の例

実際の診断、修理の可否、データの扱い、料金の判断は必ず店員が行います。仕組みの全体像はAI従業員のサービス紹介で確認できます。

導入の流れ(2〜14日が目安)

STEP 1 無料診断+1業務の無料AI従業員化: LINEでご連絡いただければ、今の問い合わせの受け方と、作業中に取りこぼしている相談がどれくらいあるかを一緒に整理します。費用はかかりません。

STEP 2 業務確認・設計: 対応している機種や症状の呼び方、当日対応の目安、現物を見ないと答えられない相談として店員に上げる線引きを、御社のやり方に合わせて組み込みます。修理の可否やデータの判断は店員が握る範囲としてはっきり分けます。

STEP 3 構築・試験運用(2〜14日目安): 今お使いのLINE・フォームのまま、裏側にAIを組み込みます。電話は今まで通り店員が取るか留守番電話で受け、そこに残った伝言をAIが整理する形にして、作業中に出られなかった相談を文字の窓口で受け止め直せるようにします。

STEP 4 本格稼働: 問い合わせの一次受けとしてAIが動き始めます。よく来る故障や機種に合わせて、聞き取りや返信の文面を月1回のペースで直していきます。

よくある質問

電話にもAIが直接出てくれるのですか?

いいえ。AIが自動で受けるのはLINE・メール・フォームです。電話は今まで通り店員が取るか留守番電話で受け、そこに残った伝言をAIが整理します。別の端末の修理をしていて出られなかった電話を、文字の窓口で受け止め直す形になります。店頭やチラシにLINEの受付口を出しておけば、客は電話がつながらなくても症状を送って残せます。

修理できるかどうかまで、AIが答えてしまいませんか?

修理の可否はAIが決めません。「どの機種の・どんな症状か・いつから・データを残したいか」を聞き取って整理し、店員に渡すところまでで、実際に直せるかは必ず店員が現物を見て判断します。見ないと分からない相談ほど、聞き取りと診断を分けておくほうが安全です。

データが消えないかという不安な相談も受けられますか?

受けられます。ただしAIが行うのは、データを残したいかどうかや症状の聞き取りと整理までで、実際にデータがどうなるかは店員が端末を確認してから説明します。不安の強い相談ほど早く受け止めておき、確実な話は人がする、という分担にしておくと行き違いを防げます。

郵送修理の遠方からの問い合わせも任せられますか?

任せられます。持ち込みか郵送か、送り先や送り方、希望の受け取り時期を聞き取って整理できるので、遠方からの相談も店員が現物を待つ前に段取りを進めやすくなります。

料金はどれくらいかかりますか?

御社の対応範囲や問い合わせの受け方によって変わるため、まずは無料診断でご説明します。1業務から小さく始める形をおすすめします。

まとめ

パソコン・スマホ修理店で相談を取りこぼしやすいのは、店員の対応が悪いからではなく、「今すぐ直したい」という一番急ぐ相談が、一番手を離せない作業中に集中するからです。ここを崩さずに変えるなら、診断やデータの判断は店員に残したまま、来店前の問い合わせの一次受けと聞き取りだけをAIに預ける形が現実的です。

合同会社9Zの人間は、僕ひとりだけです。壊れた端末を分解して基板を直したことも、「データは消えませんか」と不安げな相談に一人で応じたこともありません。それでも、目の前の作業に没頭している間に外から入った連絡が積み上がり、気づいたときには相手が待ちきれずに離れていた、という取りこぼしには覚えがあります。会社を大きくしたくて業務委託で人を増やしていた時期は、案件が重なるほど指示のやり取りが膨らみ、人が増えたぶん伝達と書類が増えて、手元に残る利益はむしろ細りました。今は委託を1社に絞り、作業に没頭している間の一次受けだけをAIに寄せて、売上を変えないまま利益率を改善できています。相手が急いでいる相談ほど、その受け止めだけは作業する手から切り離して、仕組みに持たせておくほうがいい——そう考えています。

御社の問い合わせのどこまでをAIに渡せるか、15〜30分の無料診断で、AI化しやすい1業務まで見据えて一緒に確認してみませんか。

診断後、AI化しやすいと判断した1業務は、簡易版のAI従業員として無料で作ります。

無料で1業務をAI従業員化する(LINE)

須賀龍平(合同会社9Z 代表)
この記事を書いた人 須賀 龍平 — 合同会社9Z 代表

1996年生まれ。一人で会社を経営。業務委託で組織を広げた結果、利益とゆとりを失った経験から、「人がやらなくていい仕事はAIに任せる」やり方に切り替え、自社で実践したうえで「AI従業員」を事業化。在宅ナレーター育成スクールほか複数の事業を一人で運営している。

御社の業務は、どこからAIに任せられるか。

15〜30分の無料診断で、御社のどの業務がAIに任せられるかを整理します。診断後、AI化しやすい1業務は簡易版として無料でAI従業員化します。

無料で1業務をAI従業員化する