AI従業員コラム

Column

ペットホテルの予約対応をAIで軽くする方法

2026-07-19 ・ 合同会社9Z 須賀龍平

この記事の要点

ペットホテル・ペットシッター業の予約対応は、お世話をしている最中は手が離せず電話に出られない一方、連休やお盆・年末年始に予約が殺到して早い者勝ちになるという波の激しさが特徴。犬種や体重、ワクチン接種の状況、持病や投薬、普段のフードや性格など聞き取る項目が多く、これを間違えると命を預かる仕事だけに取り返しがつかない。だからこそ一次受けを取りこぼすと、比較検討中の飼い主が別の施設に流れやすい。健康状態の判断や投薬の可否、受け入れの最終判断は飼い主や獣医、施設側の人に残したまま、予約の一次受け、多項目のヒアリング整理、ワクチン証明の確認案内、連休前の予約集中の受け止め、前日確認の連絡をAI従業員に任せる分担が現実的である。トリミングや動物病院の予約とは受付の中身が違う点も整理する。足立区で合同会社9Zを一人で営む須賀龍平が、自社のAI活用経験からこの業種の構造を解説する。

ペットホテルの予約対応は、AIに任せられるのか

任せられます。ただし健康状態の判断や投薬の可否、預かれるかどうかの最終判断は飼い主・獣医・施設側の人に残したまま、予約の一次受けと多項目のヒアリング、日程の仮押さえまでを任せる形に限られます。

AI従業員とは、電話の留守電やLINE・メール・フォームに入った予約希望を受け取り、犬種・体重・ワクチン接種の状況・持病や投薬の有無・普段のフード・性格や苦手なことといった、預かるために必要な情報を聞き取って、施設側が確認できる形に整理する仕組みです。今使っている連絡先の裏側に組み込みます。受け入れられるかどうかの一線だけは人が握ったまま、その手前の受付と聞き取りをAIに預けるイメージです。

なぜペットホテルは、予約の問い合わせを取りこぼしやすいのか

お世話をしている最中は手が離せず電話に出られない一方で、連休やお盆・年末年始に予約が殺到して早い者勝ちになるからです。

犬や猫を預かっている時間は、散歩・食事・トイレの世話や見守りで手が塞がり、鳴っている電話にその場で出るのは難しいものです。しかもペットホテルの予約は、飼い主が旅行や帰省で家を空ける連休・お盆・年末年始に集中し、その時期は「預けられる施設を早く確保したい」という問い合わせが一気に増えます。定員が埋まれば断らざるを得ないため、返信が遅れた一件はそのまま別の施設に流れます。加えて、預かるには犬種や体重、ワクチン接種の状況、持病や投薬、普段のフード、他の子と一緒にできるかといった項目を確認する必要があり、これは命を預かる仕事だけに聞き漏らしが許されません。聞き取ることは多いのに、いちばん聞ける余裕がある時期に予約が集中するわけではありません。ここがペットホテルの受付の難しさです。

トリミングや動物病院の予約とは何が違うのか

同じ「ペットの受付」でも、預かり・宿泊のヒアリングはワクチンや持病、宿泊日数まで踏み込む点で、トリミングや動物病院の予約とは中身が違います。

トリミングは日帰りの施術予約が中心で、犬種やカットの希望を聞き取る一方、宿泊のような長時間の預かりは想定しません。その受付の考え方はトリミングサロンの予約・問い合わせをAIで軽くするにまとめています。動物病院は診察の予約が軸で、症状の受け止めや診療の可否は必ず獣医師が判断します。こちらは動物病院の予約・問い合わせ対応をAIで軽くするで扱っています。ペットホテル・ペットシッターは、数日にわたって命と生活を預かるぶん、健康や投薬に関わる確認が受付の段階から入ってくる点が独自で、その判断部分は必ず人に残す前提で考える必要があります。

AI従業員に任せられる業務の例

健康状態の判断、投薬の可否、受け入れの最終判断は必ず飼い主・獣医・施設側の人が行います。仕組みの全体像はAI従業員のサービス紹介で確認できます。

導入の流れ(2〜14日が目安)

STEP 1 無料診断+1業務の無料AI従業員化: LINEでご連絡いただければ、今の予約受付の流れと、世話で手が塞がる時間帯や連休前にどれだけ取りこぼしているかを一緒に整理します。費用はかかりません。

STEP 2 業務確認・設計: 予約で聞き取る項目や、ワクチン・持病・フードの確認のしかたを、御社のやり方に合わせて組み込みます。健康の判断や受け入れ可否など、人が握るべき範囲も分けます。

STEP 3 構築・試験運用(2〜14日目安): 今お使いの電話番号・LINEのまま、裏側にAIを組み込みます。実際の予約で小さく試して調整します。

STEP 4 本格稼働: 予約の一次受けとしてAIが動き始めます。連休やお盆・年末年始など予約が集中する時期に合わせて、聞き取り項目や仮押さえの渡し方を、実際に届いた依頼に合わせて直していきます。

よくある質問

ペットの体調や健康の相談にもAIが答えてしまいませんか?

答えません。AIが担うのは予約の一次受けと、預かりに必要な情報の聞き取りまでです。持病や投薬、当日の体調に関わる判断は飼い主と獣医、そして受け入れる施設側の人が行います。AIが聞き取るのは日程や犬種、ワクチンの状況といった手配に必要な情報だけです。

ワクチン接種の確認まで任せられますか?

接種証明の提示が必要なことを事前に案内し、飼い主から聞き取った内容を整理するところまで任せられます。証明の中身が要件を満たしているかどうかの最終確認は、施設側の人が行います。

電話にもAIが出られますか?

いいえ。AIが自動で受けるのはLINE・メール・フォームです。電話は今まで通り人が取るか留守番電話で受け、そこに残った伝言をAIが整理します。世話の最中で出られなかった電話を、文字の窓口で受け止め直す形になります。

連休前に集中する予約も取りこぼしにくく受けられますか?

一次受けまでは受け止められます。予約が重なる時期こそ、鳴っても出られない電話を文字の窓口で受け、希望日・日数・頭数を整理しておければ、手が空いたときにまとめて確認して確定できます。

料金はどれくらいかかりますか?

御社の受付や預かりの流れによって変わるため、まずは無料診断でご説明します。1業務から小さく始める形をおすすめします。

まとめ

ペットホテル・ペットシッターの予約が取りこぼされやすいのは、世話で手が離せない時間と、連休前に予約が殺到する時間が重なるからです。ここを崩さずに変えるなら、健康や受け入れの判断は飼い主・獣医・施設側の人に残したまま、予約の一次受けと多項目のヒアリング、仮押さえだけをAIに預ける形が現実的です。

僕は足立区で合同会社9Zを一人で経営しています。犬や猫を何日も預かって世話をしたことはないので、朝晩の世話をしながら電話にも出る、あの気の張り方は頭で分かっているつもりでしかありません。それでも、聞き漏らしが許されない項目を、いちばん忙しい時期に限って確認しきれなくなる、という構造には覚えがあります。以前、業務委託で人を増やして会社を大きくしようとしたとき、確認事項が増えるほど伝達の抜けが起きやすくなり、かえって手戻りと連絡のやり取りが膨らみました。今は委託を1社に絞り、聞き取りや連絡といった定型の部分をAIに寄せることで、抜けを減らしながら利益率も立て直せています。間違えられない項目こそ、決まった手順で漏れなく聞き取る仕組みに任せ、最後の判断だけ人が握るほうが安全ではないかと考えています。

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須賀龍平(合同会社9Z 代表)
この記事を書いた人 須賀 龍平 — 合同会社9Z 代表

1996年生まれ。一人で会社を経営。業務委託で組織を広げた結果、利益とゆとりを失った経験から、「人がやらなくていい仕事はAIに任せる」やり方に切り替え、自社で実践したうえで「AI従業員」を事業化。在宅ナレーター育成スクールほか複数の事業を一人で運営している。

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