AI従業員コラム

Column

旅行代理店の相談・見積もり対応をAIで軽くする

2026-07-18 ・ 合同会社9Z 須賀龍平

この記事の要点

旅行代理店の相談は行き先も日程も予算も固まっていない段階から始まり、一件あたりの聞き取りが長く、電話や来店で担当が長時間拘束される。連休や夏休み、卒業旅行のシーズンに相談が集中するため、一件の対応中に次の電話や来店の問い合わせが取りこぼされやすい。プランの提案・料金の確定・契約や手配は旅行業務取扱管理者や担当が握ったまま、相談の一次受け(行き先・日程・人数・予算・こだわりのヒアリング)、見積もり前の情報整理、資料請求やよくある質問への一次対応をAI従業員に任せる分担が現実的だと考えられる。相談段階の聞き取りを先に済ませておけば、担当は提案そのものに時間を使いやすくなる。足立区の一人社長・須賀龍平が自社のAI活用経験からこの業種の構造を解説する。無料診断から、AI化しやすい1業務の無料AI従業員化まで。

旅行代理店の相談・見積もり対応は、AIに任せられるのか

任せられます。ただしプランの提案や料金の確定、契約・手配は旅行業務取扱管理者や担当が握ったまま、相談の一次受けと希望のヒアリング、見積もり前の情報整理だけをAIに渡す形に限られます。

AI従業員とは、相談の電話やLINE・メール・フォームを受け取り、行き先・日程・人数・予算・こだわりを聞き取って、担当が提案に取りかかれる形に整理する仕組みを、今使っている窓口の裏側に組み込むものです。どんなプランを薦めるか、いくらで手配するかという判断は人が持ったまま、その手前の受付と聞き取りだけを任せるイメージです。

なぜ旅行代理店は、相談対応で人が長く拘束されるのか

旅行の相談は「まだ何も決まっていない」段階から始まることが多く、一件あたりの聞き取りが長いうえ、その相談が特定のシーズンに集中するからです。

ホテルや宿の予約のように日時と部屋を押さえれば終わる話ではなく、旅行代理店の相談は行き先の候補出しから始まることが珍しくありません。「予算内で家族4人、この時期に行けるところ」といった相談は、希望を一つずつ聞き出しながら形にしていく作業で、電話でも来店でも担当が長い時間つきっきりになります。しかも相談が集まるのは連休前・夏休み前・年末年始・卒業旅行のシーズンで、少人数の店ほど、一件の対応中に次の電話や来店客の問い合わせを受けきれません。目の前の一組に丁寧に向き合うほど、その裏で別の相談を取りこぼす。この同時進行の難しさが、旅行代理店の相談対応につきまといます。

宿の予約や、見積もり後の追客とは何が違うのか

同じ「旅行」でも、旅行代理店は行き先やプランそのものを一緒に決める相手で、宿泊先を押さえるだけの予約受付とは対応の中身が違います。

旅館や宿の予約受付のように、日程と人数が決まった状態で空室を押さえる話ではありません。宿側の予約受付については旅館・宿の予約対応をAIで軽くするにまとめていますが、旅行代理店の相談はその前段の、そもそもどこへ行くかを固める段階から始まります。また、見積もりを出したあとに返事が来ない相談を追いかける難しさは、他業種の見積もり対応とも重なります。見積もり後の追客・失注フォローをAIで軽くする方法で扱った構造は、旅行代理店の見積もり相談にも当てはまる部分があると考えています。

AI従業員に任せられる業務の例

どのプランを薦めるか、料金の確定、契約や手配は必ず旅行業務取扱管理者や担当が行います。仕組みの全体像はAI従業員のサービス紹介で確認できます。

導入の流れ(2〜14日が目安)

STEP 1 無料診断+1業務の無料AI従業員化: LINEでご連絡いただければ、今の相談受付から見積もり・手配までの流れと、相談が重なって取りこぼしやすい場面を一緒に整理します。費用はかかりません。

STEP 2 業務確認・設計: 相談で聞き取る項目や、取り扱いエリア・キャンセル規定の答え方を、御社のやり方に合わせて組み込みます。提案や手配といった、担当が握るべき範囲も分けます。

STEP 3 構築・試験運用(2〜14日目安): 今お使いの電話・LINE・フォームのまま、裏側にAIを組み込みます。実際の相談で小さく試して調整します。

STEP 4 本格稼働: 相談の一次受けとしてAIが動き始めます。連休前や卒業旅行のシーズンなど相談が集中する時期に合わせて、聞き取り項目や引き継ぎの渡し方を実際の相談に合わせて直していきます。

よくある質問

どのプランを薦めるかまでAIに任せられますか?

任せません。行き先やプランの提案は御社の腕そのものなので、旅行業務取扱管理者や担当が握ります。AIが担うのは、その手前の相談の一次受けと希望の聞き取りまでです。

見積もりの料金まで自動で出せますか?

料金はAIが決めません。行き先・日程・人数・予算といった見積もりの前提を相談段階で揃え、担当が見積もりに取りかかれる下ごしらえまでを担います。料金の確定は必ず担当が行います。

繁忙期に相談が重なっても取りこぼしにくくなりますか?

なりやすくなります。一件の対応中に入った別の相談をAIが一次受けして聞き取っておけるため、担当が手を離せない間の問い合わせが埋もれにくくなります。

契約や手配の手続きもAIに任せられますか?

任せません。契約内容の確定や実際の手配は必ず担当が行います。AIが用意するのは、そこに至るまでの相談と聞き取りの下ごしらえまでです。

相談で聞いた行き先や同行者の情報は、どう扱われますか?

扱う範囲は御社が決めた業務に絞ります。どの情報をAIに渡し、どこから先を人だけが確認するかを、御社の個人情報の取り扱いルールに沿って設計時に取り決めたうえで運用します。判断や最終確認を担当が握る前提は変えません。情報の扱いについてはAIに任せて顧客情報は漏れないのかにも考え方をまとめています。

料金はどれくらいかかりますか?

御社の相談受付や見積もりの流れによって変わるため、まずは無料診断でご説明します。1業務から小さく始める形をおすすめします。

まとめ

旅行代理店の相談対応が苦しいのは、何も決まっていない段階から長い聞き取りが要るのに、その相談がシーズンに集中して同時に押し寄せるからです。ここを崩さずに変えるなら、プランの提案や料金・手配は担当に残したまま、相談の一次受けと希望の聞き取りだけをAIに預ける形が現実的です。

僕は足立区で合同会社9Zを一人社長として経営しています。カウンターで旅行相談を受けてプランを組んだ経験はないので、行き先を一緒に決めていくやり取りの機微は分かりません。ただ、かつて業務委託で組織を広げようとした時期に、人が増えるほど連絡と段取りが膨らみ、売上の割に利益が薄くなる経験はしました。今は業務委託を1社に絞り、人が担うべき判断以外をAIに任せる形に切り替え、売上を変えずに利益率を改善できています。旅行代理店の相談対応も、希望を聞き取るという作業と、どのプランをいくらで薦めるかという判断とに分けて考えれば、業種が違っても同じ構造が当てはまるのではないかと考えています。

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須賀龍平(合同会社9Z 代表)
この記事を書いた人 須賀 龍平 — 合同会社9Z 代表

1996年生まれ。一人で会社を経営。業務委託で組織を広げた結果、利益とゆとりを失った経験から、「人がやらなくていい仕事はAIに任せる」やり方に切り替え、自社で実践したうえで「AI従業員」を事業化。在宅ナレーター育成スクールほか複数の事業を一人で運営している。

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