AI従業員コラム

Column

足立区の士業事務所、問い合わせをAIで軽くする

2026-07-24 ・ 合同会社9Z 須賀龍平

この記事の要点

足立区の士業事務所にとってのAI活用とは、申告や届出をどうするかの是非、法令の解釈、書類の作成といった有資格者が担う判断を人に残したまま、問い合わせの一次受けと面談の日程調整、相談内容の聞き取り、必要書類の案内、よくある質問への回答を仕組みに任せることである。足立区は東京23区の北東の端にあり、区域の大半が荒川の北側に広がる。北千住や西新井の駅前には税理士・社労士・行政書士の事務所が集まり、その顧問先には区内の町工場や建設、小売の中小事業者が多い。所長は面談や役所への届出、顧問先への往訪で席を外しがちで、そのあいだに顧問先からの記帳や給与の問い合わせと、新規の相談が同じ窓口に重なる。確定申告や年度末には、それが一気に立ち上がる。AI従業員は、LINE・メール・フォームに届いた相談を席を外している時間でも受け止め、用件と希望日時を聞き取って一覧に並べる。電話は人が取るか留守番電話で受け、残った伝言をAIが文字に起こす。申告や書類の判断は有資格者が握る。足立区保木間で合同会社9Zを営む須賀龍平が、地域の事情と訪問対応を踏まえてまとめた。

足立区の士業事務所の事務を、AIで軽くするとは

足立区の税理士・社労士・行政書士などの事務所にとってのAI活用とは、申告や届出をどうするかの是非、法令の解釈、書類の作成といった有資格者が担う判断を人に残したまま、問い合わせの一次受けと面談の日程調整、相談内容の聞き取り、必要書類の案内、よくある質問への回答だけを仕組みに任せることです。

足立区は東京23区の北東の端にあり、区域の大半が荒川の北側に広がっています。両側を川に挟まれているのは南端の千住のあたりだけで、そこから北へ梅島・西新井・竹の塚と市街が続きます。税理士や社労士、行政書士の事務所も、乗換駅として人の集まる北千住や、区役所のある中央本町に近い梅島のあたりなど、人と事業者が行き交う駅の周りに構えていることが多いようです。その顧問先には、区内の町工場や建設業、小売店といった中小の事業者が並びます。顧問先が近くに多いぶん、記帳や給与、決算の相談が日常的に持ち込まれる。所長や有資格者が一人か二人、あとは補助のスタッフという小さな体制の事務所も珍しくありません。だからこそ、判断が要らない入り口の部分だけを切り離して預けられないか、という発想が効いてきます。

なぜ足立区の士業事務所は、事務の人手を増やしにくいのか

事務が所長や有資格者に集まりやすいのは、専門の実務を任せられる経験者の確保が先になり、一般の事務職の採用が後ろへ回りやすいからではないかと考えています。

会計や労務、許認可の実務は、資格や実務経験のある人でなければ任せきれない部分が多くあります。人を採るとなれば、まずそこを担える人が優先になる。加えて足立区は北千住が都心への乗換駅になっていて通勤に便利な土地なので、経理や労務の経験がある人ほど、都心の会計事務所や事業会社とも応募先が重なりやすいのではないかと思います。日中だけ働く一般事務のパートを採っても、専門にわたる問い合わせは結局有資格者に回ってくる。時間帯や役割が噛み合わないぶん、事務を分担しきれないまま所長が抱え込む形になりやすい。結果として、日中に面談や役所回りをこなした人が、夜に問い合わせの返信と書類の準備も抱えることになります。

面談や役所回りで席を外している時間に、問い合わせが重なる

士業事務所の連絡が詰まりやすいのは、有資格者が席を外している時間帯と、顧問先や新規の相談が届く時間帯が重なるからです。

面談中は目の前の相談に集中していますし、届出や登記で役所へ出ていれば事務所は手薄になります。そのあいだにも、顧問先からは「この経費は落ちるか」「従業員が増えたが手続きは」といった問い合わせが電話やメールで入り、ホームページを見た新規の人からは「顧問を頼みたい」「相続の相談をしたい」という連絡が届く。同じ一つの窓口に、既存の顧問先の実務と、初めての相談が混ざって流れ込みます。新規の相談は複数の事務所に同時に投げられていることも多く、返事が遅れれば他所で話が進む。この詰まり方は足立区に限らない業種共通の構造で、全国向けには士業事務所の問い合わせ・書類対応をAIで軽くする(全国版)に詳しくまとめています。

事務の人を増やす前に、判断に関わらない入り口だけを切り離せないかを考えるのが近道です。誰から、どの用件で、いつまでに何を、という手順の決まった聞き取りだけを渡せば、有資格者は面談や実務を止めずに済みます。

AI従業員に任せられる業務の例

申告や届出の是非、法令の解釈、書類の作成、顧問を受けるかどうかの判断は必ず有資格者が行います。仕組みの全体像はAI従業員のサービス紹介で確認できます。

足立区・近隣エリアへの対応

訪問エリア: 足立区(北千住・西新井・竹の塚・梅島など)を中心に、隣接する荒川区・葛飾区・北区や、草加市・八潮市に対応し、少し足を延ばして三郷市周辺にも伺います。士業事務所の場合は、顧問先とのやり取りの流れや、問い合わせがどの窓口に届いているかを見せていただくほうが話が早いので、近隣には積極的に出向きます。

オンライン: ビデオ通話での打ち合わせ・設計・納品に対応しており、足立区以外からの相談も全国で受けています。足立区の中小企業向けの一般的なAI活用は、足立区の中小企業がAIで事務・問い合わせ・営業を軽くする方法にまとめています。

導入の流れ(2〜14日が目安)

STEP 1 無料診断+1業務の無料AI従業員化: LINEでご連絡いただければ、いまの問い合わせの受け方と、面談や外出で席を外す時間帯にどこで止まっているかを一緒に整理します。費用はかかりません。

STEP 2 業務の棚卸し・設計: どの一次受けをAIに渡すか設計します。いま使っているLINEやメールをそのまま起点にするので、新しい操作を覚える必要はありません。決算書や給与、身分に関わる書類のような機微な情報は、どこまでをAIが扱いどこから人だけが見るかを設計時に線引きします。

STEP 3 試験運用・調整(2〜14日目安): 小さく動かして実際の相談の受け方に合うか確認し、ズレがあれば調整します。電話はこれまで通り人が取るか留守番電話で受け、そこに残った伝言をAIが整理します。

STEP 4 本格稼働: 日常業務の一部としてAIが動き始めます。確定申告や年度末など問い合わせが集中する時期に合わせて、聞き取りの項目と案内の文面を月1回のペースで直していきます。

よくある質問

電話にもAIが出られますか?

いいえ。AIが自動で受けるのはLINE・メール・フォームです。電話はこれまで通り人が取るか留守番電話で受け、そこに残った伝言をAIが整理します。顧問先には文字の窓口を案内しておけば、面談や役所回りで席を外している時間の問い合わせを、後からまとめて拾い直しやすくなります。

申告の是非や法令の解釈まで、AIが答えてしまいませんか?

答えさせません。落ちる経費かどうか、その手続きが必要かどうか、どの書類を出すべきかといった判断は、必ず有資格者が行います。AIが担うのは、誰がどんな用件で相談したいのかを聞き取って並べるところまでです。専門にわたる質問は回答せず、担当へ回す設定にします。

顧問先の決算や給与、マイナンバーのような情報も扱うことになりますか?

扱う情報の範囲は導入の設計時に決めます。相談を用件と紐づけるための最小限にとどめ、決算書や給与明細、身分証、マイナンバーのような機微な情報はAIの窓口に送らせず、人が所定の手順で直接扱う形にできます。守秘義務のある仕事なので、外に出せない前提で範囲を狭めて組みます。情報の扱いに関する考え方はAIに任せて顧客情報は漏れないのかにまとめています。

新規の相談と、既存の顧問先の質問を分けられますか?

分けられます。初めての相談なのか、顧問契約のある先からの質問なのかを聞き取りの段階で振り分け、それぞれに合った案内を返せます。新規は面談の日程調整と必要書類の案内へ、既存は用件の整理へ、というように流れを変えられます。受けるかどうかの最終判断は人が行います。

足立区内は訪問で対応してもらえますか?

対応します。足立区(北千住・西新井・竹の塚・梅島など)を中心に、荒川区・葛飾区・北区や草加市・八潮市、少し足を延ばして三郷市周辺まで訪問でき、初回の棚卸しは対面が向く場合があります。遠方はオンラインで全国対応します。

料金はどれくらいかかりますか?

問い合わせの量や業務範囲によって変わるため、まずは無料診断でいまの相談と書類の流れを確認し、どこから始めるのが妥当かを見てから提示します。1業務から小さく始める形をおすすめします。

まとめ

面談で一時間、席を外している。戻ってくると、顧問先からの問い合わせが二件、新規の相談が一件、留守番電話に一件。専門の判断が要るものは自分でしか返せないとしても、「誰が、どの用件で、いつまでに」が分かっているのと、もう一度電話で聞き直すのとでは、その日の残りの時間の使い方が変わります。足立区のように顧問先の中小事業者が近くに多く、相談が日常的に持ち込まれる土地では、この一往復の差が積み重なると大きい。申告も書類の作成も、有資格者でなければできません。変えられるのは、その手前の「誰が、どの用件で、いつまでに」を、面談で席を外している間でも受け止めておけるかどうかです。

足立区保木間で合同会社9Zをやっていますが、代表も担当者も経理も、全部僕ひとりが兼ねています。申告書を組んだことも、決算を締めたこともありません。それでも、専門の判断は自分にしかできないのに、その手前の聞き取りや日程の調整で時間が削られていく、という詰まり方は他人事に思えません。この会社を大きくしようと業務委託で人を増やしていた時期は、関わる人が増えるほど誰に何を伝えたかの確認と書類が膨らんで利益を圧迫し、事業は想像したほど伸びませんでした。委託を1社に絞ってからは、判断の要らない受付と聞き取りをAIに預けています。売上の数字は据え置きでも、経営はずっと楽になりました。利益率が上がったからです。専門の判断は守秘のうちに人が持ったまま、その手前の受け付けだけを任せる。士業とAIは、案外相性がいいと思います。

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須賀龍平(合同会社9Z 代表)
この記事を書いた人 須賀 龍平 — 合同会社9Z 代表

1996年生まれ。一人で会社を経営。業務委託で組織を広げた結果、利益とゆとりを失った経験から、「人がやらなくていい仕事はAIに任せる」やり方に切り替え、自社で実践したうえで「AI従業員」を事業化。在宅ナレーター育成スクールほか複数の事業を一人で運営している。

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